溝の口で変形性膝関節症の改善を目指すなら|整体による根本アプローチ
- 溝の口 マッサージ

- 5月31日
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変形性膝関節症とは

変形性膝関節症とは、膝の関節が加齢や過度の負荷によってすり減り、痛みや動きの制限を引き起こす疾患です。主に中高年に見られ、関節内の炎症や関節組織の変性が関与し、末期には骨の変形も引き起こします。

症状
変形性膝関節症の主な症状は大きく2つ。ひざの痛みと変形です。また、疾患が進行するにつれてひざの可動域(動かせる範囲)が徐々に制限されるようになり、末期には日常生活に大きな支障をきたすようになります。具体的には、正座やしゃがむ動作、階段の上り下りがつらくなったり(特に下りで痛みを感じる)、動き始めにひざの後ろが痛い、素早く動けない、歩行時にふらつくなどの症状がみられます。
初期に見られる症状
起き上がるとき、動き出すときにひざがこわばる(重く感じる/鈍い痛みを感じる)
正座、階段の上り下り、急な方向転換といった動作時に痛みを感じる
中期に見られる症状
ひざの痛みがいつまでも続く
正座、深くしゃがむ動作、階段の上り下りなどが困難
ひざが腫れ、熱感を持つ
歩くときしむような音がする
ひざに水がたまる
末期に見られる症状
これまでに見られた症状がさらに悪化
歩く、座る、しゃがむといった日常的な動作が困難になる
痛みに苛まれる時間が長くなり、精神的負担が大きくなる
痛みの原因
痛みの原因は、ひざの関節内にある「滑膜(かつまく)」の炎症です[1]。関節の中は関節液という液体で満たされていますが、炎症は関節液の中を漂う「軟骨のかけら」が関節の内側を覆う滑膜を刺激することで、炎症が生じます。軟骨の表面は本来非常に滑らかで、こすっても簡単にはすり減りません。しかし、ひざは1日に何千回もこすれます。これが数十年続くと、タイヤがすり減りるように徐々に磨耗が進んでいきます。その結果、すべすべしていた軟骨の表面はザラザラと毛羽立ちはじめ、軟骨自体が削り取られていくのです。こうして削り取られた軟骨のかけらが滑膜を刺激して、炎症を引き起こします。
変形の原因
ひざの変形は、軟骨がすり減った結果、骨どうしがぶつかり合うことで生じます。軟骨がすり減って消失してしまうと、大腿骨(だいたいこつ:ももの骨)と脛骨(けいこつ:すねのの骨)が直にぶつかり、互いの骨をすり減らしてしまいます。
骨には再生能力があるため、すり減って失われた骨を再生させようとします。しかし、ひざには常に体重がかかっているため、正しい位置に骨を再生させることができず、横にはみ出した状態で増殖してしまいます。このはみ出して増殖した骨を骨棘(こっきょく)と呼びます。
骨棘の形成が進むと、O脚やX脚のひざの変形も進行します[2]。こうなると、ちょっとした動作でも激しい痛みを伴うようになり、やがてはひざを動かさなくても痛みを感じるようになります。このような状態になると、手術を検討しなければなりません。

どんな人がなりやすいか?
変形性膝関節症は、加齢によって発症することが多く、50代以降から急増します[3]。また、比較的に男性より女性に多い疾患とも言われています。女性に多い理由ははっきりわかっていませんが、男性に比べて関節が小さいこと、筋肉が少ないこと、ハイヒールをはくこと、閉経後に女性ホルモンが減少することなどが影響していると考えられています。この他にもひざに負担がかかる状態である、肥満や筋力の低下、スポーツ歴などが原因とされています。介護職など、日頃から膝を酷使する仕事についていると、性別問わず30代や40代でも発症することはあります。
<変形性膝関節症になりやすい人の特徴>
50代以降
女性
肥満
膝に負担のかかる仕事のに従事している(農業、漁業労働)
ひざを酷使するスポーツ(スキー、サッカーなど)の経験者
リウマチ、骨壊死などの既往がある人
変形性膝関節症の治療の進め方
変形性膝関節症の診断と治療方針は、問診、触診、検査を経て決定されます。
問診・触診
問診では、医師が症状について細かく質問します。具体的には、痛みを感じ始めたのはいつ頃かひざのどこが痛むか1日のうち常に痛いと感じているのか、痛くない時間もあるのか日常のどんなシーンでどんな痛みを感じるかといった質問です。あらかじめ要点をまとめておくとスムーズに進みます。また、ひざの周辺を指で押して、骨や腱、筋肉の状態を確認する触診も行います。
<問診で伝えるポイント>
医師の質問 | 伝え方のポイント | 伝え方の例 |
どこが痛みますか? | 場所を細かく伝える |
など |
どのような時に痛みますか? | 場面や状況を詳しく伝える |
など |
どのような痛みですか? 痛み以外の違和感はありますか? | 感覚を直感的/具体的に伝える |
など |
その他にも、下記に該当するものがあれば、医師に伝えましょう。・過去に骨折や脱臼などのけがをした経験がある・家族に変形性膝関節症など関節の疾患がある・激しいスポーツの経験/重労働に従事した経験がある



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