眼精疲労からくる肩こりを即席マッサージ・ストレッチ・ツボ押しで対策!
- 溝の口 マッサージ

- 2025年5月31日
- 読了時間: 10分

眼精疲労からくる肩こりの解消には、マッサージやストレッチ、ツボ押しが効果的です。目の周りの筋肉のこりは、腰痛などの原因にもなりかねません。パソコンやスマホの画面と長時間向き合う方は、ピント調節筋をケアしてあげてください。ビタミン類を多く取り入れた食事や睡眠、入浴の見直しも大切です。あまりにツラいときは、市販薬を使用しても構いません。まずは目が疲れるメカニズムを知るところから始めましょう。
目の疲れ(眼精疲労)で肩こりが起こるのはなぜ?

そもそも眼精疲労は、目の疲れが進行した状態です。一時的な目の疲労であれば、ある程度時間をおくと回復します。しかし、十分な休息をとっても回復できないほどの状態が眼精疲労です。眼精疲労を放置すると目だけでなく、肩こりや腰痛といった、全身に症状が現れます。なぜ目以外に及ぶのか、メカニズムと原因を確認していきましょう。
眼精疲労による肩こりの元は「ピント調節筋のこり」
目の疲れによる肩こりの主な原因は、ピント調節筋のこりです。目と肩は関連性が薄いように思える一方、実はピントを調節するための筋肉(毛様体筋)が関係しています。毛様体筋は遠くを見るときに緩み、近くを見るときに収縮するのが通常です。しかし近くを見つづけると、収縮しっぱなしになり、血行も滞ってこり固まってしまいます。やがてスマホやパソコンを長時間見たときによくある「かすみ目でピントが合いづらい」といった現象が起こり、ピントを無理やり合わせようと頑張ると、肩こりを招いてしまうのです。
肩こりを引き起こす眼精疲労の主な原因
肩こりや腰痛など、全身に症状がおよびかねない眼精疲労の原因は、生活習慣に多く見受けられます。今や多くの人が悩む、眼精疲労と肩こりの原因をチェックしていきましょう。
原因(1)パソコンやスマホの長時間操作
眼精疲労と肩こりの両方に大きく関わるのが、パソコンやスマホ、タブレットの長時間操作です。先述の通り、近くを見るとピント調節筋が収縮・緊張し、まばたきも減りやすくなります。長く続けると目が乾いて疲れたり痛んだりすると同時に、血行不良により肩回りも固まってしまうのです。運転といった目を酷使する作業全般にもいえるでしょう。
原因(2)度が合っていない眼鏡・コンタクトの使用
眼鏡やコンタクトを度が合っていないまま使用するのも、肩こりを伴う眼精疲労の原因の一つです。ぼんやりとしか見えない状態を何とかしようとする指令が下ると、ピント調節筋が頑張って、必要以上の負荷がかかってしまいます。さらに度数が合っていない眼鏡・コンタクトを使用した状態での長時間のパソコン作業は、二重に目を疲れさせるため要注意です。
原因(3)ストレスの多い生活
仕事やプライベートによるストレスも、ピント調節筋にも悪影響を及ぼしてしまうため、眼精疲労を起こす原因となります。ただでさえ肩こりといった不調を招きやすいストレスは、目の疲れにもつながると覚えておきましょう。

眼精疲労・肩こり解消のための生活習慣
眼精疲労と肩こりを解消するためには、疲れ目の原因となる生活環境を改善するのが先決です。ただし、リモートワークやオンライン授業が多い方は、改善がむずかしいケースもあるでしょう。まずできる対策として、食事・睡眠・入浴を見直してみてください。
目の疲れによい栄養素をとる食生活
眼精疲労を解消するためには、バランスのよい食事を心がけてください。目の疲れによいといわれる栄養素は、肩こりなどにも効果を発揮する傾向にあるため要チェックです。
<眼精疲労時にとりたい栄養素>
・ビタミンA・βカロテン:目の網膜細胞を守り、健康維持をサポート
・ビタミンB1・B12:目の神経のはたらきをサポート
・ビタミンB2・E:疲れ目の解消をサポート
・アントシアニン:血流をサポートし、毛様体筋の緊張をほぐす
・タウリン:目の組織を保護し、目の健康維持をサポート
目をしっかりと休ませる睡眠
睡眠を十分にとるのも、眼精疲労の対策になります。基本的に眼精疲労は休んでも回復しませんが、眼精疲労になってしまう前の、一時的な疲れ目のケアには効果的です。疲れ目のうちに休息をとっておくと、眼精疲労に進みにくくなるでしょう。睡眠がとれない場面では、目をつぶるだけでもかまいません。眼精疲労の予防として、パソコンやスマホの作業が続くときは、1時間おきに1~2分程度休息をとって目を休めましょう。
筋肉の緊張&血行にはたらきかける入浴
眼精疲労や肩こりは血行不良を伴うため、温浴効果を得られる入浴も大きな役割を担っています。熱すぎないお湯を張った湯船に、ゆっくりと浸かってみてください。入浴中にホットタオルを目の上に置いたり、目の周りをシャワーで刺激したりするのも、筋肉の緊張緩和によいといわれています。ただし、頭痛や目の充血が起こっている場合は、逆効果になるおそれがあるため、症状の出方を見ながら行ってください。

眼精疲労&肩こり解消に!マッサージ・ストレッチ・ツボ押し
血行不良が大きく関係する眼精疲労と肩こりは、マッサージ・ストレッチ・ツボ押しで解消しましょう。目の周りに直接アプローチしていくマッサージ法はもちろん、実は目とつながっている筋肉やツボも紹介していきます。
目にダイレクトな刺激を求めるなら「眼輪筋マッサージ」
目を直接刺激して、スッキリ感を得たいなら、眼輪筋マッサージがうってつけです。眼輪筋は目の周囲にある筋肉で、まぶたの開け閉めをサポートしています。こり固まると肩こりを招くだけでなく、目元がどんよりとした印象に。目の周りには疲れ目に効果的なツボも複数あるので、マッサージで刺激しつつ筋肉をほぐしてあげましょう。
①目を閉じて、人差し指と中指で目の下をなぞっていく
②親指を眉毛の下にある骨に引っかけるようにして、目の上の筋肉をほぐす
③親指と人差し指で眉間をはさみ、円を描きながら回す
目と肩の両方をケアしたいなら「後頭部マッサージ」
疲れ目と肩こりを同時に解消したいなら、後頭部のマッサージが効果的です。首の付け根寄りの後頭部には、目の動きに連動する筋肉が集まっています。つまり目を酷使するほど、後頭部に負担がかかってしまい、こり固まりやすくなるのです。また、後頭部の筋肉をカバーしようと周辺の筋肉も頑張るため、側頭部など頭全体をほぐすとなおよいでしょう。
①首の上の付け根にある凹んでいる部分(耳から指3本分くらい内側)に、両手の人差し指・中指・薬指をあてる
②①の状態のまま、3指を左右にギザギザと動かす
③①で指を置いたところに両手の親指をはめ、頭を後ろに倒して圧をかけ、30秒ほどキープする
目を動かしてリフレッシュ「眼球ストレッチ」
目の奥が重い・どんよりしているときは、眼球のストレッチに挑戦してみてください。目をキョロキョロと動かすだけで、目の周りの筋肉をほぐせます。座ったままできるので、デスクワークの合間にでも取り組んでみましょう。
①顔を正面に向けたまま、目をギュっとつぶる→開くを繰り返す
②ウインクをする(左目10回・右目10回で交互に)
③目を上下、左右に動かす
④目をぐるりと大きく回す
血行をよくして肩回りスッキリ「肩甲骨ストレッチ」
目が疲れると肩だけでなく、首や背中周りの筋肉も固まってしまいがちです。とくに肩甲骨には、肩からつながる大きな筋肉が複数あります。肩回りをスッキリさせたい方は試してみましょう。いずれの手順でも、背中の筋肉の伸びを感じるのがポイントです。
①両肩をすくめるように上にあげ、3秒ほどキープする
②力を抜いて、ストンと両肩を落とす
③頭の上から右手で左の耳上あたりを押さえ、右側に引っ張るように頭を倒し20秒ほどキープする ※反対側も同様
④頭の後ろで両手を組み、腕の重みで前にゆっくり倒す
目の疲れに効く「風池」のツボ押し
マッサージするのに好適な後頭部には、目のツボである風池(ふうち)もあります。眼精疲労のほか、肩こりなどの筋肉痛にも効果的です。首の後ろに通っている2本の大きな筋のすぐ外側、首の上の付け根の最も凹んでいるところにあります。ツボを押すときは頭を持ち上げるように頭を抱え込み、両手の親指を風池に当て込み、じんわりと3秒ほど圧をかけましょう。
目の不調につながる「曲泉」のツボ押し
目につながるツボは、足にもあります。なかでも曲泉(きょくせん)は、全身の巡りに関係するといわれる、肝のはたらきに通じるツボです。膝を曲げたときにできるシワの内側、やや凹んでいるところにあります。左右の足にあるので、両方のツボを刺激してあげてください。
後頭下筋群と眼精疲労と慢性頭痛
「首の後ろが痛い、ズキズキする。」それは、後頭下筋群のオーバーユースが原因かもしれません。
当院では、首の各筋肉が、目で物を見る際に果たす役割に着目しています。特に、後頭下筋群を「第二の眼筋」と総称し、ピント調節、眼球運動、瞼の動きをコントロールする目の支持筋として治療を行います。
目と頭痛と後頭下筋と特化したしスマート鍼灸のご案内
当院では「後頭下筋痛=首鍼」と「眼精疲労=眼鍼」をセットまたはオプションとした専門的な治療を行っています。

以下、首の筋肉について目との関係性をまとめます。
◆首の筋肉は第一に「浅層筋」と「深層筋」に分けられます。
浅層筋≒頭部の大きな制御(大きな動き)
僧帽筋、肩甲挙筋、板状筋、頭半棘筋(中層)など
深層筋≒眼部の動きの制御(細かい動き)
後頭下筋群(大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)など
※互いの役割を補完し合う。
浅層筋肉は体幹の大きな動きを制御するための筋肉が中心です。例えば、遠くを見る時です。対象物に視点を合わせる場合は、眼球よりも体幹や頭頸部を動かす筋肉が活用されます。その代表格が僧帽筋、肩甲挙筋、板状筋、脊柱起立筋です。
一方、近くを見る時は、体幹や頭頚部は固定された状態になりますので、眼球の動きをサポートする筋肉が、より活動します。それが、後頚部深層筋の後頭下筋群です。後頭下筋群は、眼球運動、瞼の保持、ピント調節をする際の力学的支持点となります。つまり、後頭下筋群は近用作業において、物が見やすいように眼球や瞼、頭部の微妙な傾きを支えコントロールする筋肉と言えます。ビデオカメラでいう「手振れ補正」の担い手です。
近年、眼精疲労は、目の酷使によって後頭下筋群が過緊張を起こし、その結果、様々な不定愁訴が生じることが分かってきました。その代表が、頭痛(後頭部痛)、めまい、吐き気、耳鳴り、自律神経失調症です。さらに、後頭下筋群の特徴についてみていきましょう。
後頭下筋群は、近方固視の際に、前のめりになる頭部を後屈させ、視線を保持するという働きが強く、眼精疲労の患者の多くは、上項線のあたりが痛む・凝る、という症状を有しています。

【大後頭下筋】・起始部:軸椎の棘突起・停止部:上項線の中間1/3
■作用・両側が収縮すると頭を伸展(後屈)させる・片側が収縮すると頭を同側に回旋させる
【小後頭骨直筋】・起始部:環椎の後結節・停止部:上項線の内側1/3
■作用・両側が収縮すると頭を伸展(後屈)させる・片側が収縮すると頭を同側に回旋させる
【上頭斜筋】・起始部:環椎の横突起・停止部:大後頭直筋の上部
■作用・両側が収縮すると頭を伸展(後屈)させる・片側が収縮すると頭を同側に側屈させる
【下頭斜筋】・起始部:軸椎の棘突起・停止部:環椎の横突起
■作用・両側が収縮すると頭を伸展(後屈)させる・片側が収縮すると頭を同側に回旋させる
◆眼精疲労性後頭部痛と慢性頭痛の関係
最近の研究では、後頭下筋の一部が結合組織を介して脳の硬膜につながっていることが分かっています。後頭下筋の伸縮によって硬膜にテンションが生じ、脳圧・脳血流などの調整が行わています。
そのため、後頭下筋が過緊張を起こすと硬膜が異常に引っ張られた状態になり、頭痛などが起こりやくなります。そして、後頭下筋群の過緊張を引き起こす原因のひとつが、目の酷使という訳です。
例えば後頭下筋は、PCやスマホ画面を長時間見る際の不良姿勢によって過緊張が起こります。



コメント